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TAKUYA HANE

オマーンでの基調講演|OIを広めろ!


■オマーンで初講演〜the Power of Open Innovation〜

ついに僕の基調講演の番がやってきた。

タイトルは、〜the Power of Open Innovation〜

ここ数年の間、僕がやってきたにっぽんの宝物が、いかにローカルの事業者に力を与え、ムーブメントになりつつあるかを説明させて頂いた。

今回は、大きな会場であり、時間も25分しか頂けなかったので、インタラクティブは封印し、TED形式で、展開を明確にし、聴いているものの心をいかに短期間で動かすかを意識した作りとした。

それでも他の講演者が15分のみの中、僕だけ25分頂いたので、きちんと結果を出さなけばならない。

そこそこ緊張感も高まってきた。

というわけで、以下、もっともっと多くの人に海外で講演をして頂きたいので、今回、僕がどんな風に展開するのかを擬似的に体験していただこうと思う。

■にっぽんの宝物をオマーンでも!

今回、一番伝えたかったことは、にっぽんの宝物の成功事例。

このプロジェクトは、まさにオープンイノベーションの典型であり、オープンイノベーションによって、無名の事業者が短期間に、全国的にうねりのような形で進化している事例を伝え、オマーンでもそれが起こせるはずということを伝えたいと思った。

今回の主催者は、オマーン政府直轄の中小事業を育てることを目的とした機関。 昔ながらの小さな事業者、学生上がりの若い事業者、さらには今時のIT系スタートアップを育てるプロジェクトをオマーン全国で展開している。 そこのトップなとがずらっと僕の講演を聞いてくれるのだ。 自然と力が入る。

妖艶な格好をした、いかにもアラビアンな女性がこのイベントの司会者。 アラビア語で話しているので何を話しているかはわからない。

■司会の紹介で壇上へ

でも後ろの巨体スクリーンに僕の名前と写真が出て、「ハネサーン」と名前がコールさせたので僕の番がきたことは間違いない。 席を立ち上がり、舞台へと向かった。

■講演の始まり!

まず、世界規模で日本食レストランが急激にその数を増やしていることを伝えた。今すぐ日本食レストランをやれば儲かるよと、笑いを取る。 笑いってとても大切。

ただ実際にはそれを支えている日本の農家や漁業は、高齢化に悩んでいる。 僕の出身地、十津川村の大変な現状を伝える。

みんな、予想以上にしっかりと聴いてくれている。

■いよいよにっぽんの宝物の紹介へ!

そしてにっぽんの宝物の事例を紹介させて頂いた。

イノベーションをおこすため何をやったらいいのか?

一つは、アクティブラーニング。

自分が居心地がいいボックスから飛び出して、新しい試みをすること。 もう一つはコラボレーション。

自分にないリソースを持った人と組んで、これまでにないことをやり遂げること。

オマーンの人たちもしだいにまえのめりになっていく。 講演で大切なことは、話に流れ、階段作ること。 段階的に情報を与え、感情に動きを与えていけば、国を問わず、人の心は動かせる。

組み合わせが新しい成果を生み出した事例をたくさん紹介した。 すべで事実なので説得力がある。

■皆さんご登場の実例紹介!

千葉県の80歳にならんとする漁師の話。

沖縄の蟹漁師の話。

そして三代続く豆腐屋の話

さらには、昨年の世界大会で見事優勝した茶農家の話。

■「物語」×「経験」の持つ力

そして、その茶農家のお茶が、このステージの向こうですぐに飲めるよってことを伝える。 これがとても重要! 僕らは「食」を扱っている。

食は本能に対する強い刺激を与えられる強力なツールだ。 しっかりと物語を伝え、その直後にその食品を講演参加者に提供すると、驚くほどの吸引力、粘着力を持つ。 これは高度なマーケティングツールになりうるということを僕らは何年も前に発見していた。 TED×直後商品体験 が、新しい販促方法の基本となると理解し、 これ世界規模で展開していこうと思っている。 結果は予想通りだった。 世界全国、とこにいっでこの手法は莫大な成果をもたらしてくれる。 強い記憶を残してくれるのだ。 商品だけで相手を説得させる時代は終わろうとしている。 伝えるべきは「物語」と「体験」なのだ。

■観衆からは好反応!

本当に会場の反応が良かったのに驚いた。 きちんとついてきてくれている。 このイベントのトップ、CEOが最前列で何度もうなづいてくれたので、大いに勇気づけられた。

■最後にもう一度

最後にもう一度、アクティブラーニングとコラボレーションの二つが大切だと説いた。

そして、これからすべき四つの行動を唱えて、全てを終えた。

■オマーンと日本の架け橋へ

僕らは日本とシンガポールをつなげることをやった。

そしてこれからは皆さんと一緒に日本とオマーンを繋げたいのだと・・・。 大きな拍手がなった。 英語の滑りがもう少しだったのだが、気分は良かった。 すれ違う人、すれ違う人が、「素晴らしかった。心を打たれた。」と言ってくれた。 このステージが大きな反響を呼び、すぐにオマーンで一番の名門大学で講演をやってくれという話につながっていくのであった。

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