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TAKUYA HANE

並んだ雑誌から|企業が進む道


■ダントツの理由

今日から熊本。空港の空き時間で本屋に寄って雑誌を眺めてみた。

表紙を見てるとそれぞれの戦略が読み取れる。

フォーブスはダントツでかっこいい。

国内外のイノベーションをクールな写真と共に紹介するという切り口。

表紙はいつも、最先端のこれから輝こうとする新しい人。

大企業のおっさん社長ではない。

日経ビジネスも以前に比べるとかなりデザインによりにになってきたが、フォーブスほどではない。

しかしこれも戦略。

日経ビジネスは、日本という国で起きていることを鳥瞰図的に伝えるために、人を前に出さず、産業や構造の変化を捉える切り口が大きい。

だから落ち着きがある。

そしてダイヤモンド。

この文字の大きさを見よ。

ある意味、ダサい・笑。

でも、こういうのが好きな人がいることもまた事実。

そして東洋経済。

日本的教養を前に出しながらも、テクノロジーなど今時の記事もきちんと抑えている。

でも写真がダサい。

これは昭和のテイストだ。

でもこうして並べてみるとわかるんだけど、中途半端なのはダメ。

しっかりとより切らないとエッジが効いてこない。

この中でワクワクするのは、僕はフォーブスくらいだ。

 

■わずか2年の改革

このフォーブス、昔はダサかった。

富裕層ランキングだけがコンテンツだった時のフォーブスは、写真から体裁から全部ダサかった。

それが経営者が元ビムコジャパンの高野 真氏に変わってから、ガラッと印象が変わってきた。わずか2年で黒字化し、今では、僕の周辺の人たちの中でも、いけてる人たちがさりげなく部屋に置いてたりするのはフォーブスだったりする。

2年あれば、会社のイメージを刷新することができるということだ。

しかし、中途半端はダメ。

雑誌に出れるとして、どの雑誌に出てみたいだろうか?

僕ならフォーブスである。もちろん三年前のフォーブスではない。今のフォーブスである。

この雑誌に載りたいと思ってもらうような体験を演出しなければ、ただの紙切れである。しかし、写真やデザインが良ければ雑誌は強力なプレゼンツールになる。

「フォーブスは僕にとって名刺がわりなんですよ。これがあれば誰とだってあうことができ、どんなイベントだって実施することができる。だからこの版権を買い取ったんです。僕は雑誌単体でビジネスをする気は無い。雑誌×αで今までできなかったことを作り出す。これが世界的に有名な雑誌を運営する面白さだと思うんです。」

高野さんの弁だ。

雑誌を情報を伝える媒体というありふれた意識で止まっている経営層と、雑誌×αで考える経営層。

結果が変わるのは当たり前だ。

雑誌に限らず、周辺を見渡すと、経営層の意識が変わらない会社から若手が次々に離脱し始めている。

ここからの5年で、日本企業の淘汰が加速されて行く。

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