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TAKUYA HANE

刺激的な会食|起業家の生き方


■ゲーム業界の雄と

Gumi、国光 宏尚さんとお食事。国光さんとは要所要所でお会いしたことはあったけど、じっくりお話ししたことはなかった。

知らない方のために、今、日本の起業家の中でも多くの人が一目を置く、ゲーム業界の雄。もともとまだフェイスブックが出てくる前からモバイルに特化したソーシャルネットワークを作っていたと言う感度の良さの持ち主で、今では国内外のVRやARシーンの第一人者でもあり、海外からも注目される起業家の1人と言われている。

国光さんの若い頃から、今まで、そしてこれからの話をたっぷりとお聞きするとができた。

結論から言うと、予想通り、いや、予想を超えて面白かった。

学生時代、大学にいくのは人生の負けだと考え、大学に行かずに海外に行くと決めたこと。

これからは中国の時代だと考え、中国人に認めてもらうためにと、あえて反日感情が強いと言われる南京へ留学したこと。

しかし予想に反して南京では日本人であることがステータスとなっており、史上最強のモテ期に入ったこと。

ここで当時、現地では月1万の初任給の時代に、何十万のキャッシュを手に入れるほどの翻訳コンサルをやっていた時のこと。

そして金儲けをして、アメリカ、南米全域を渡って、ロスでまたアパレルの買い付けで儲けた話などなど。

起業家として、これほどはないであろう体験を世界中で繰り返し、動物的勘を鍛え抜いたであろうその生き様がよくわかった。

「教育はね、基礎体力が重要やと思うんですよ。あえて言いますけど、詰め込みもしっかりやらないとあかんと思うんです。しっかりと学べるだけの基礎体力がついてからこそ、その後もいろんなとこで学べると思うんです。それができてない人が増えすぎてる」

これは大枠、賛成する。

イノベーティブな考え方が重要といっても、 ゼロからは生まれない。最初はきちんと「学びの構築」が必要なのだ。

「教育は、優秀層を伸ばすことよりも、底辺の層の底上げにこそ真の目的があると思う。そう言うのがアメリカとかは全くできてない。日本はそこができてるのが素晴らしい。いや、素晴らしかったと言うのが事実で、今はできなくなりつつあることが問題。」

おっしゃる通り!

「日本は一回破綻しますよ。それは避けられない。だからそこからの復興の時こそ大きなチャンス。これから、世界中で次のグローバル化へと向かう再構築が行われる時。その準備を今からしておかないと、日本は消えて行く。僕はそうはしたくない。だから破綻するんだけど、その次の準備をしておきたい」

うーん、考えているスケールがぶっ飛んでいながらも、本質をついていてとても気持ち良い。

国光さんは、体験が豊かな上に、勉強家だ。

毎朝毎朝、様々なサイトで見聞きした良い情報を、アウトプットしている。僕は全国で、いろんな人に講演をしているが、最近、フォローするべき人の1人に国光さんを必ずあげるようにしている。

是非、国光さんのサイトに飛んで、「フォロー」をしてみてほしい。毎朝、いろんな情報が流れ込んでくる。

ただウエブだけで追いかけているのではなく、文字通り、世界を飛び回り、英語、中国語、日本語を駆使しながら、世界の起業家と渡り合っている数少ない日本人。

こう言う起業家がもっと生まれてくる教育をしたいなと思った。

「そんなんどうでもいいんですよ。スティーブジョブズは教育が産んだんじゃない。時代の狭間ででてくるんですよ、ああいうのは・・・。教育は、底辺を底上げしないとダメ。絶対そこですよ。」

僕もいろいろ刺激になった。

国光さん、また是非、お話ししましょう、今度は客付きで話してみたいなと思った。

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