■ゆりやんのはずが…
ちょっとぽっちゃりだけど、とっても声が綺麗なスチュワーデスさんがいた。
振り返ったら、そこにはゆりあんレトリバーがいた。
朝から幸せな気分になれた。
そしたらそこに外国人が現れた。ゆりあんは、外国人の大きな荷物を受け取って、上の棚にさっと押し上げた。
さすがゆりあん力持ちだ。
すると外国人、
「Nothing over there」
と言った。
ゆりあん、え?何?って顔をしてる。
僕はさっと、
「荷物の上に何も置かないでくださいって言ってますよ」
って教えてあげた。
ユリアン、とても嬉しそうだった。
ユリアン、英語うまいんとちゃうんかって突っ込みたくなった。
しばらくしてから、ゆりあんは僕の席にやってきて、そっと耳打ちした。
「さっきはありがとうな。急な英語でサプラーイズやってん♪」
(ゆうた、ほんまにゆうた・・・そんな気がする・・・)