ここんところ、大学生、高校生なんかは、テスト期間に入ってる。FBに流れてくる情報をみても、皆さん、試験対策でがんばっている。
ああ、思い出すなあ。学生の時、中間テスト、期末テストで直前になってばたばたとやってたことを・・・。
明日がテストって日になると、決まって部屋の片付けをしたくなったり、さらには普段読まない漫画を引っ張り出してきたり・・・笑。
テストってどういう効果があるのかというと、結局、人は怠け者だから、締め切りがないとまともに覚えようとしない。だからテストを設けて、それまでには覚えといてねとなっている。
これは、実は、教えるサイドのやりやすさからそうなっている。本来、どこまでに覚える、どこまでやるというのは個人差があっていいはずなんだけど、そうなると全員進捗がずれてしまうので、一斉に教えて、一斉にテストをする。このほうが知識の大量伝達がしやすいということだ。
アクティブラーニング的見地からいうと、これは明らかに受動学習であり、実は学習上の効果も低いとわかっている。やらなければならないからやる学習、やりたくないからやる学習なので、頭に残りにくい。
強制的な学習なので、現実逃避したくなって、テスト前に部屋を片付けたり、漫画を読みたくなるのだ。
本来、学習とは、楽しいものだ。なんらかの作業をし、その作業に関する法則性、原理原則を理解し、試しに自分でやってみる。そうするとうまくいったり、いかなくなったりする。それではこれならどうだとさらに試行錯誤する。周囲の人のアイデアももらうようになる。そしてだんだんとやり方がわかってくる。そして最後には、そうしてやり遂げたものに対して、他者の感謝を得られるようになってくる。
そうなると最高だ。それはもう一般的に考えられている学習ではなく、もっともっとよくしていきたいという、人間の本質、行動原理なのだ。
こういう仕組みを教育の中にとりこんでいかないと、勉強嫌いを量産するだけである。
というわけで、2020年にセンター試験が廃止される。これは良い一歩だ。そこから次にくる新しいテスト制度では、「日本の商品をもっとアジアで売るためにはどうしたらいいか?」といった絶対的正解のない質問がなされることになる。
こういうテストが日本で始まるって素敵じゃないですか?文科省さん、がんばりましたねー(実際、ここから現場レベルでは相当大変なんだけど・・・笑)。
そこから「アクティブラーニング」を日本の教育に導入していこうとい動きが文科省から発表されたわけだが、これを機会に日本のテスト制度をうまく修正向上していってほしいと思われる。
テストをなくしましょうといっているわけではない。テストをゴールにせず、テストを通して、自分の学習の意味意義を理解し、次へのネクストステップを踏み出していける流れを作れればと思う。
そういうわけで、学生の皆さん。まだもう少し時間がかかりそうです。
どうか今日のテスト、がんばってください。
部屋の片付けは今日しちゃだめよ・笑。
もし、ちょっと頭をリフレッシュしたければ、以下に来てください。
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●ネクスジェン http://www.als.co.jp/#!nexgen/c1s77
ハーバード学生が、孫泰蔵さんら、著名CEOの前でプレゼンをするイベントが今日の夕方、18時からあります。
あ、そうそう。ハーバード学生らのテスト対策って面白いですよ。彼らはいっぱい本を読まないとだめなんだけど、今は学校で教科書として使われる本のほとんどがリストアップされ、そのサイトにいけば、その本の要約があるんだって。3分で全体像をつかめるそうです・笑。
そんな裏話も是非、聴きにきてください。
ちなみに、参加者の皆さんも、ハーバード学生やCEOと会ってお話しもできます。是非、ご参加ください。
僕も会場で司会してまーす! ----------------------------------------------------